Applied Images

Canon Open Gallery 2

at Shinagawa


Friday, 5 January - Tuesday, 30 January, 2018 

展覧会概要


写真用インクジェットプリンターは近年、さまざまなメーカーとユーザーの切磋琢磨により進化をとげ、画質、耐久性において銀塩写真と並んだのではないかと考えられます。いや、そのインクや紙の種類の多さは、表現に多様性を与え、「銀塩写真画質」という定義から解放され、新時代の技法と考えられます。それは、デジタル化されたカメラの自由さと同様に、二次元のイメージはプリンターを介して、支持体を問わず、自由に具現化できることになりました。

さて、本展覧会は、インクジェットプリンターの可能性を考えるにあたり、写真・グラフィック・イラスト・絵画など平面的に置かれるイメージに着目します。現在はデジタル技術の台頭により、イメージを手に入れることはとても容易い時代になりました。と同時にイメージをアウトプットする方法は、物質ではなく多くは「ディスプレイ」に取って代わろうとしています。この時代において、デジタルイメージを物質化することの意味を考えることは形ある作品を作る上でとても重要なことです。例えば、イメージはその支持体があるから存在する定義から離脱していきます。空間に乖離され何かに定着されてこそ本質を見出すことになるでしょう。

「Applied images」というタイトルは、インクジェットの特性にあやかり「塗布されるイメージ」の意味合いとapplicationの提示する、インストールする、を含む造語です。インクジェットプリンターを新たなメディウムと捉え制作し、作品を提示します。


出品作家

石川 真悠、岩崎 広大、岸本 理佳子、鈴木 悠生、ニメイ


企画

東京藝術大学美術学部附属写真センター

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